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長谷川淳子

新潟県立新潟盲学校 高等部普通科生徒向け研修のご報告

2021年12月17日(金) 新潟県立新潟盲学校にて、【SOSを受け止めるために】をテーマに高等部の生徒さん7名、関係する教職員の方へ味方になりきるコミュニケーション講座をお伝えさせていただきました。


視覚に障害を有する生徒さんへ向けての講座は初めてになりますので、講座を担当する先生へ生徒さんの様子を何度もお教えいただきながら、また、事前に生徒さんの様子を参観させていただきながら、模索しながらの構成となりました。


生活行動や精神面で大きなハンディキャップを抱えながら、高校を卒業して、社会へ羽ばたく生徒さんへ、第一にお伝えしたいと思ったことは “ 多様性 ” でした。


次に“ 言葉の違和感 ” “ ゲートキーパーの役割を通じての3つのコミュニケーション ” でした。

多様性は、皆が好きそうな“らーめん”の好みでいろいろな人がいることを感じていただき、言葉の違和感は先生を交えての寸劇から“味方メッセージ”と“SOSが出せない時の心理”、ゲートキーパーの役割は厚労省発刊の四つ葉のクローバーの読み聞かせを通じて、最後に自身のストレスとの向き合い方と大きなパワーを持った『ありがとう』という素敵なことばをお伝えしました。


生徒さんたちは、とても快活で、また、自身の生活に置き換えながら考え、積極的に講座に参加してくれました。

生徒さんたちの感想を一部紹介します。


『講演を聞いて印象に残ったことは、ラーメンの味や麺の太さなどなどを通して、いろいろな考え方があるということをより身近に感じられた。』


『私が印象に残っていることは、ゲートキーパーとしての大切な行動が4つの葉として表されていて、とても分かりやすく学ぶことができました。私も困っている人や悩んでいる人がいたら適切な言葉がけができるようにしたいと思いました。話自体も分かりやすかった』


『講演の中で、「ストレスをためすぎる」ことは悪いことだけど、「ストレスがある」ことは悪いことではないことが印象的だった。ストレスをためすぎることのないよう発散することはもちろん、「良いストレス」を楽しんでみることも大切なのだと思った。また、「味方になりきるコミュニケーション」の内容も印象に残っている。困っている人を見つけたときはもちろん、日常生活の中でそのようなことを工夫するだけで、さらにコミュニケーションを深めることができるとわかった。』


『困っている人への適切な言葉遣いを学ぶことができました。普段話を聴くときは、相槌しかしていませんが、この講演をきっかけに、「つらかったね。よく頑張ったね」などの味方メッセージを、恥ずかしいですが、かけられるようにしていきたい』


『今回の研修で、ゲートキーパーというものを初めて知りました。私は今まで落ち込むことが多くありました。しかし、ゲートキーパーという存在がいることで強い安心感が得られると思いました。私にとっては家族や友だちがゲートキーパーに当たると改めて実感し、これからも大切にしていこうと思いました。また、SOSの受け止め方というのも今回の研修で良くない接し方や良い接し方を学ぶことができました。今回の研修を通して私もこれからは接し方に気を配りながら誰かのゲートキーパーになれる存在になりたいと思いました。』


『この講演会に参加する前は、「ゲートキーパー」という言葉は聞いたことがあっても、それが何かは分からなかった。しかし、講座を聴くことでそれがわかった。紹介された絵本の内容が、資料に書かれている「ゲートキーパーとは、悩んでいる人のサインに気付き、声をかけ、話しを聴き、必要な支援につなぎ、見守る人のこと」ということを表していることに気付いた。そして、「かけたい言葉」と「NGワード」の話を聴いて、今までにたくさん相談にのったことがあるが、そのときにかけていたことばのほとんどがNGワードにあたるものだったことを反省した。今後、それらのようなNGワードを使わないよう気を付けたい。また、私は「ありがとう」という言葉の効力の話を聴き、「ありがとう」は、周りの人たちが嬉しくなるだけでなく、言った自分も気分がよくなる言葉だと改めてわかった。今後困っている人を見つけたら、講演の内容を思い出し、相手が元気になるような接し方をしたい。』



言葉の表現がなんて綺麗なんでしょう。言葉の繋ぎ方がなんて温かなんでしょう。 こちらが幸せをいただきました。涙が止まりません。ありがとう☆彡 “味方になりきるコミュニケーション”の輪が少しずつ広がることを願って☆彡






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